2007年10月22日月曜日

市文化財の建物

小塚家住宅(平成10年指定)
 主屋1棟、表倉1棟、南倉1棟。天明の火災のあとすぐに建築され重厚広壮で有松の絞問屋の形態をよくとどめている。主屋の1階は格子窓、2階は塗篭壁、隣家との境に卯建があり、塗篭造のうちもっとも古いもののひとつ。有松らしい家並みの景観上からも貴重な建物となっている。軒下の柱には駒止がある。小塚家は屋号を山形屋として明治期まで絞問屋を営んでいた。


岡家住宅(昭和62年指定)

 主屋1棟、作業場1棟、東倉1棟、西倉1棟。江戸時代末期の重厚な有松の絞問屋の建築形態で錦絵に描かれている。主屋は旧状をよく残し、2階窓の優美な縦格子をもち、有松における代表的な美しい外観を備えた塗篭造の建物である。また勝手の釜場の壁も防火上塗篭であり、このような形式で絞商丸屋丈助の名で錦絵に描かれた。現存する唯一の例で意匠的にも優れている。

0 件のコメント: